これは18世紀から1980年1月1日まで英国で使用されていたアルコール度数のことで、デグリーズ・プルーフ/Degrees Proof と言います。
16世紀の英国海軍の海兵さんたちには、給料としてやご褒美としてラム酒が支給されていたそうです。そして、その頃からの重要な武器が火薬。この火薬をラム酒につけて着火していたのですが、その火がつくのが57.15%のラム酒のアルコール度数だったんです。このことから、着火できるのが証明できるということで、このアルコール度数を100度プルーフ(証明)と呼び出します。その伝統から、蒸溜されて造られたアルコールはこの『度プルーフ』という単位が使われるようになります。
日本に昔輸入されていたスコッチの多くは70°Proof/70度プルーフと記載してあり、40%のアルコール度数になります。
興味深いのが、ほとんどのウイスキーは40%か43%が多いのですが、スコットランドのタリスカ蒸溜所の定番ボトルは必ず昔の80度プルーフの45.8%で商品化しています。これは最初に販売したボトルのアルコール度数が80度プルーフだったからなんですね。
因みにアメリカのアルコール単位のプルーフと英国は違いますのでご注意くださいね。アメリカでは100プルーフは50%、86プルーフが43%、80プルーフが40%となります。
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